初めてのブログとFlash

黎明期からインターネットには色々とお世話になったものですが、案外私はブログというものをこれまでやったことがなかったりします。
Web系の技術に興味があると言っておきながら、ブログを一度も書いたことがないというのは正直どうなのよって感じでした。

私自身、何かと長続きしないタイプで、面白そうなものを見つけてしまうと、すぐそちらに流されてしまうという意志薄弱な性格です。
このブログも、すぐ放置されることになってしまうかもしれません。
そもそも私は日記をつける習慣がなく、非常に面倒くさがりでもあります。

そんな私の数少ない趣味のひとつに、Flashの製作があります。
Flashというと、あのFlashです。広告とかで鬱陶しいあのFlashです。

今では何かと煙たがられるFlashですが、ネット黎明期においてあの表現力には感動したものでした。
Flash職人まで登場し、その作品を学校のパソコンでみんなで大笑いしながら見たものでした。
その名作や迷作、Flashゲームの数々は、今でも私の記憶に残っています。

私はFlashの魅力に取り付かれ、自分でも作ってみたいと考えるようになりました。
それなりに高額な開発ツールであるAdobe Flash(当時はMacromedia Flash)の購入も躊躇しませんでした。
こうして私の人生は、脇道に逸れていったのでした。

これだけの感動を与えてくれたFlashも今では邪魔者呼ばわりで、用済みとばかりに排斥されてしまっています。
iPhoneは言うまでもなく、Androidでも遂に4.1からはFlashはサポートされなくなってしまいました。
Flashは、時代遅れの過去の遺物になってしまったというのでしょうか。

そんなことはない!と確信しています。

しかし、急激に勢力を増したHTML5(の関連の技術)は、Flashいらない子にしたとされています。
プロプラなFlashと異なりオープンなHTML5は、世界中の開発者の後押しもあって非常に盛り上がっています。
ソースすらもブラウザから見ることができ、文字列やそれに付与されたメタ情報はすべてWebで共有されます。
検索できないFlashGoogleにも嫌われています。

四面楚歌のこの状況において、Flashが生き残りをかけた分野は「ゲーム」でした。
ゲームにおいて、ソースを見ることができてしまってはゲームになりません。
また、ゲームで用いられる画像や音声を直リンすれば見ることができるというのも問題となりました。

Adobeは起死回生の策として、Stage3Dという技術をFlashに投入しました。
これは、Flashから直接GPUを制御し、3DCGの描画や画像処理の高速化が実現できるというものです。
かつてのFlashの技術とは直接の互換性はないのですが、これによりFlashの表現力は飛躍的に向上しました。

確かに、HTML5でもFlashと同じことができるようになってきています。
アニメーションは当たり前、ブラウザ限定でWebGLを用いた3DCGも実現できています。
私自身、HTML5の技術についても理解する必要があると感じています。

FlashHTML5の利点、欠点を説明していると非常に長くなってしまうので省きますが、
決してどちらか片方が良くて片方が悪いというものではないと思っています。
用途に応じて使い分けるというのが普通です。
確かに、どちらか一方であった方が都合がいいというのはわかります。
しかし、そもそも多様性を認めないというのは間違っていると思っています。



Flashは、スマートフォンでもAdobe AIRという形で現在もAndroidiPhoneで動作します。
まだまだ活躍の場所はあると思っています。

これだけの熱意を注げるFlashについてなら、飽きずにブログも続けられるのではないかと淡い期待を抱いています。